企業という組織はとても脆い。社員はお金の問題と自分のやる気の問題が片付けば簡単に辞めてしまうことができる。社員を縛り付けるものが給料だけだからだ。そういうと反論もありそうだが、次に述べる2例の組織に比べて企業のやり方はたしかに脆いのである。

強い秘密結社に秘密の儀式は付き物だ。
赤ん坊を殺してその肉を食べたり、同性愛を強要したり、、、とにかく反社会的な行為を、メンバーが皆で共有する 。その行為を行うことで、もう組織から抜け出すことはできないという脅迫観念が植え付けられ、共有したメンバーとの結束意識が強くなりメンバーのために動こうという頭になる。人肉を食べること自体に本質的な意味はないのかもしれない、公にできないことをしているということに意味がある。
彼はとても理性的に振舞う。社会的に高い地位に付き、能力を発揮して質の高い仕事をこなす。大統領になることも可能だ。だって彼は頭脳明瞭で精神も捻じ曲がっちゃいないし洗脳もされていない、ただその組織の意向に刃向かうことは望ましくないとわかっているのだ。

このスタイルは学生時代のサークル活動などでその触り程度は体験して実感することもできるかもしれない。

この組織強化方法に比べると、新興宗教などが使う洗脳というものは三流のやり方である。
洗脳すれば彼はその組織やリーダーに陶酔し、何でも言うことを聞き、お金も入れてくれるかもしれないが、彼の思考はもはや理性的ではない。

なんらかの目的を持った組織を作る場合、リーダーが一人いて、幹部が複数いることになるが、その幹部はリーダーに陶酔してしまっているのか、それともリーダーの悪い部分まで理解して付きしたがっているのか、多くの場合はこのどちらかである。それではその幹部は役に立たないか、いずれ裏切ることになる。多くの組織がこのパターンで崩壊している。
幹部は脅迫で縛って理性的に動かすのが一番能率的だ。脅迫の仕方は銃をちらつかせるのは能率が悪い。上で書いたように、幹部同士で反社会的な行為を共有させて逃げられないという脅迫観念を植え付けて仲間との結束意識を持たせるのが効率的だ。だから多くの強い結社はそうやっているんだ。人間を動かす基本法則の一つだ。

上司の○○にサランラップまいて新人に咥えさせるとか(*1)、灰皿にうんこさせるとか、、、キチガイだとか頭がおかしいとかじゃないんだ。組織を強くするための儀式としては大正解だ。そして彼らは理性と頭脳をフルに発揮して仕事をしている。洗脳されて理性的判断ができない組織とは大違いだ。

スカルアンドボーンズの儀式もすごい。新入会員は棺桶の上で裸になって自慰行為を行い、それまでの性体験や家族への憎しみを包み隠さず話し、他の会員はそれを見て講評するという。

強い組織には強い組織の理由がある。弱い組織にも弱い組織の理由がある。

(余談)アイドルグループ・アイドリング!!!が好きだ。2007年の発足当時のメンバー9人の結束は固い。それが、3期生、4期生となるにつれて、比較的弱いつながりになっていく。1期生が”辱め”を共有させられ続けたのに対して、3期生以降は”同じ釜の飯”を食べた程度。この差は大きい。
強い結束を持ったグループをプロデュースするには、メンバーをまとめて辱めて泣かせるというのは、実は理にかなっているのである。結束は強くなるが、それと社会的にどんな仕事ができるかは別の問題だが。

*1 その昔ビッグコミック・スピリッツ、ホイチョイ・プロダクションの気まぐれコンセプトで紹介されていた某広告代理店の宴会でのひとコマ。当時は「なんだこれ!?おかしな会社だな」と思っていたが、その意味は斯くのごとしである。