武力で人々を支配するのは二流で時代遅れのやり方だ。一流の人間はテレビ放送を使う。

ぱっと番組を見ただけで頭ではそのメッセージの真意はわからないようになっている。ステルスマーケティングのようなものだ。

車を買いたい、家を買いたい、おいしいもの食べたい、病気になったら大変だ。。。それもテレビに影響されるが、本質的な部分ではない。もっと深いところの話をしてみよう。

テレビ放送を通して人々に何をさせたいかの本質的なところは、対立しろ、分かれろなのではないかと思う。

男と女は一緒にいて自然だし、隣近所同士仲良くして自然である。それを引き剥がすための心理的な刷り込みをTVはやっている。

テレ朝はバラエティで言えばクイズ番組や格付けランキングが面白い。「こんな男(女)は嫌われるランキング。第1位は何でしょう?」「この芸能人のここが嫌い」といった流れで、男と女が憎み合うきっかけを与えている。不自然な誘導を行っていることは一目瞭然だ。腹いっぱいまで食べまくる番組も不自然な誘導である。

TBSはホームドラマが面白い。三世帯が仲良く暮らす画なんてドラマとしては何も面白くはなくて、嫁と姑が対立してこそドラマとして成立する。嫁と姑の喧嘩ドラマは定番なんだが、スポンサーは不動産会社というパターンが多い。嫁と姑が同じ家で仲良く暮らされたら商売上がったりだから、嫁姑の対立構造を誘導して息子夫婦のための家を建てさせる誘導を行う。不動産会社は経済的に利益が出るし、親と子を引き剥がして家族の力を弱体化させ支配を容易にしたい勢力と利害が一致するためこのやり方は上手くいっている。

各局共通して東アジア諸国の外交問題を取り上げているのも面白い。日本は、韓国とも北朝鮮とも中国とも対立関係にあり、アメリカとの同盟関係をいっそう強固にしなければならない、という論法だ。諸外国が東アジアを占領したいと考えたとき、武力で侵攻するのは幼稚なやり方だ。高校生でも「日中韓の対立構造を煽ってお互いに戦争させたらどうでしょう。火種は北朝鮮にやらせましょう」と提案できる。これは突飛な考えでもなんでもなくて教科書に書いてある基本的なやり方なんだ。それを想定できない方がどうかしている。今、東アジアで独自の世界戦略を持っているのは中国だけだ。東アジアの安定は中国首脳にかかっている。日本と中国は仲良くしろと理想論なんか言う必要はなくて、仲悪くてもいいから政治的対話をすればよい。しかしアメリカは東アジア同士の外交や対話をあからさまに嫌がる。引き剥がしたいのだ(笑)。(中国と対話した田中、小沢、鳩山はみな失脚させられたよね)

最近の若者は昔ほどテレビを見なくなった。インターネットで情報を得ているのだ。しかしDivide and ruleの対立誘導はネットの世界にも展開されている。話の続きで言えば、ネット右翼というのか、テレビでは見られないレベルの中国韓国批判を誘導する流れがある。家のPCやスマホで一人ぽちぽち画面に向かう状態も孤立化弱体化政策の成果に他ならない。

皮膚に水滴が付いて初めて雨が降ってきたとわかるのと、雲が出てきて雨の予感がしてやっぱり降ってきたなと思うのと、個人的には後者でありたいと思うがゆえに、そういう見方で世の中の大きな流れを見てしまう。ずぶ濡れになってなお雨が降ってることがわからないような人間にはなりたくない。

テレビを見るなら目を開けて見ろ(目をつぶって見るな)ということだ。