会話でよく使う「これ、それ、あれ、どれ」は指示代名詞というもので細かく分類すると以下のようになる。

近称(これ、ここ、この)
中称(それ、そこ、その)
遠称(あれ、あそこ、あの)
不定称(どれ、どこ、どの)

今回の記事のテーマ、社会の場で対立を生むのは中称だ。

「それは違う」「その考えには賛成できない」「そのやり方はいかがなものか」
ずばり、議論の相手に向けた言葉だ。

そして、会社帰りにお酒を飲みながら
「あれは違う」「あのやり方はだめだ」「あの人はいつもああなんだ」と遠称で愚痴る。

近称、中称、不定称で愚痴ることは難しい。愚痴る対象はここには居ないが特定した事物や人物を指し示す遠称であるのだ。

あいつの押し付けがましい言葉に、あなたの意見は聞いてもらえない。ストレスがたまる。

そんな時の戦略として、あなたも相手側に付いて、架空の意見と議論するというやり方がある。

あいつの強引な主張に「なるほどそうしましょう」と同調するのだが、「いやちょっと待ってください。こんな反論が来たらどうします?」と切り返すわけだ。あいつはあなたを見下しているからあなたの意見なんか聞かない(点線)が、面白いことに架空の反論意見には耳を傾ける(赤線)。

このやり方ができるのは、性格分類で言う「平和を望む人、対立を避ける人」。誰でもできるやり方じゃない。

己を知り、己を生かす。日々是勉強。