日本
本質的に言って権力者である政府が国民にできることは税金を課すことだけである。定められた税率分を納めたら、それ以上国民に干渉することは許されない。

国民は選挙へ行き投票する義務もなければ、特定の教育を受ける義務もない(子供に教育を受けさせせる義務はある)。総理大臣の言葉に耳を傾ける必要もない。国民は政府というものに付き合う義務はないのだ。

海外の軍事政権や独裁国家など見ればイメージしやすい。国民にとって政府は自分たちの代表ではないし、むしろ倒すべき存在であったりもする。外国の軍事介入を正義と見るかもしれない。日本の場合はどうだろう。政府が愚行を繰り返し、国民にとって都合の悪い存在になり、選挙というシステムでどうにもならない状態になってしまえば、「誰かあいつらを倒してくれ」という状況にもなりえる。

国民にとって政府はどれだけ都合の良い存在か。この見積もりは重要である。政府から多大なる恩恵を受けている人々もいる。政府からたっぷり税金を取られたり虐められたりしている人々もいる。金持ち階級では少なからずの人が政府と付き合う必要はないと判断して資産とともに外国へ移住している。

政府から恩恵をもらえる人はもらえばよいが、政府を我々の代表だと考えるのは必ずしも正しいとはいえない。政府がなくなっても我々国民は生き続けられる。我々が生きて生活していくのに、必ずしも政府は必要ではない。政府はこの国の体制と秩序を維持したいだろうが、国民は命を削ってまでそれに付き合う必要はない。政府がなければ諸外国との関係や防衛が成り立たないというならば、国民がそういう機関を作って適した人に働かせればよい(現政府は国民が作ったものではない)。

日本とは何か。 日本国民は・・・日本である。 はたして日本政府は・・・日本なのだろうか。

どうせ今の資本主義の産業経済体制はいつまでも続かない。国内産業も下火で国民から税金も取れなくなってきている。100人雇って国内工場で働かせるより、人を雇わずに海外の工場で作るのを良しとしたんだ。これでは税金だって取れない。税金の取れない王様ほどみっともないものはない。税金が取れなくなったら、もうあとは搾取して焼け野原にしておしまいだ。

リバータリアニズムという政治思想もあるが日本では根付かない。多くの日本人にとってお上は必要だ。そのお上は中央政府の総理大臣よりは、おらが村の殿様であった方が良い。徐々に移行するか、クラッシュ&リビルドかわからないが、そんな道州制も悪くないだろうと考える。

まぁローマも、カルタゴも、ギリシャもその文明は滅んだ。日本文明だっていつまでも続くものじゃないだろう。人間の努力は歴史の大波の前ではあまりに無力だ。