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耳は音を受けるだけでなく、自ら振動して音を発する器官でもある。

(耳音響放射と言ったりする)

耳はよく聞く必要があって振動している。耳から音を出して外に情報発信しようとしているわけではない。

街中の騒音の中でも、話し手に意識を置くことで話し手の声を抽出して聞くことができる(カクテルパーティー効果)。まさにこういった時に耳は自ら振動をしている。

しかし話し手に意識を向けずボーっとしていれば、それこそワイワイガヤガヤといった意味のない雑音ばかりに聞こえてしまう。

これは、アンテナ・電波の用語ではまさにヘテロダイン検出というものだ。同調しているのだ。

数多くの乱雑な周波数の信号を受けている状態で、自らチューニング周波数で小さな振動を起こし、目的とka3する周波数に変調された信号を抽出する方法だ。この方法で電波アンテナの感度は大きく向上する。とすれば耳も同じことをすることで、感度を上げているのだろう。

この周波数チューニング方法は・・・意識することである。

街中で隣を歩くA子さんの声を聞こうと思うだけで、脳から耳にかけて無意識にチューニングしてくれて、耳はA子さんの話し声の中心周波数で振動を始めるだろう。

セミの鳴き声がうるさい、冷蔵庫の振動がうるさい、とひとたび意識してしまえば、チューニングされてしまい気になってしまう。そのうち何かのきっかけで別のことに意識が向くと、セミの声は相変わらずだがチューニングから外れて気にならない状態になる。

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それで最近点と点がつながった面白い見解がある。

夜、横になっている時にベッドに蚊が飛んでくる。真っ暗な中でぷ~んという小さな羽音が聞こえる。(明かりを付けて探してももういない)。寝付けそうになると、またぷ~んと羽音がして眠りを妨げられる。蚊の奴はなぜか耳をめがけて飛んでくるように感じる。その仕組みを推測すると以下の通りだ。

今度飛んできたら上手く叩き潰してやろうと思って、聞き耳を立てる。蚊の羽音に意識を向ける。

すると耳は無意識に蚊の羽音のヘテロダイン振動数で振動しはじめる

蚊にとっては、この振動数(1kHzとしよう)の波は大波だ。大波の出所に吸い寄せられうように、耳に向かって誘導される。

蚊が血を吸う為にこれを上手く利用しているのか、それとも耳が蚊を吸い寄せているのかはっきりしないが、とにかく蚊は口や鼻ではなく耳へ向かう。

蚊は二酸化炭素に向かうという通説があるが、その説が正しいのならば蚊は口に飛び込むことも多いはずだ。しかし口より耳に飛び込む傾向が多い。

実験は簡単だ。容器の中に蚊を入れて、二酸化炭素に向かうか、それとも羽音をフィードバックした音源に向かうかを観察すればよい。

 


この乱雑に受けている信号のヘテロダイン検出は、耳を使っての音声情報のチューニングに限ったことではない。これはわりと次元の低い話だ。

脳みそのある領域を使って高次の振動に意識を向ける(チューニングする)ことで、高次情報が得られることもあるだろう。

審神者(さにわ)やシャーマンなど神の声を聞く人々がいる。身の回りには多くの周波数でさまざまな信号が届いているとすると、どの信号を受信するかは本人の意識(ヘテロダイン振動)次第ということになる。音波、電波とは別の概念の波かもしれない。そして脳みそのある器官はその波の振動を受ける仕組みがあるのかもしれない。

耳は、脳は、スーパーヘテロダイン検波を備えた高感度受信機なのだ。

アンテナ屋も医学屋も音楽家も専門に偏り過ぎるとこういうことに気づきもしないし考えもしない。博識が良いんだと思う。

ということで、この見解はアトリエペンギンのオリジナルです。といっても同じこと考えている人がごまんといてくれた方がうれしいが。

【研究の提案】

耳音響放射というのは難聴検査にも使われるようだ。無意識下に耳にセンサを取り付けて、外から音を出して、耳がその音に反応して振動するかどうかを検査するのである(なんともつまらない)

耳が意識した周波数でヘテロダイン振動するかどうかの検証を行いたい。起きている被験者の耳に振動センサを取り付ける。そこに老人の声、大人の男女の声、男の子、女の子、外国人の男女のしゃべり声などを同時に流す。街中の雑踏やカクテルパーティーの再現である。
1.何の指示もなくただ聞いてもらった時の耳の振動周波数
2.「女の子が何と言っているか聞いてください」と指示した時の耳の振動周波数
3.「おじいさんが何と言っているか聞いてください」と指示した時の耳の振動周波数

2,3では女の子とおじいさんの声の高さに合わせた異なったヘテロダイン振動数での振動が観測されるはずである。

もし推測通りの結果になったとすると、耳の振動は無意識下の耳の反応(従来の耳音響放射・難聴検査)ではなく、脳の「聞こう」という意思によるものだといえるだろう。

この研究はアンテナ屋がやってもいいし医師がやってもいいし音楽家がやってもいい。私みたいなアマチュアがやってもいい。面白い論文が書けるだろう。

面白いことがわかったらこっそり教えてください。