物理の教科書には載っていない話をします。

球体が質点に及ぼす引力(重力加速度)を計算してみます
*計算の便宜のため2次元の円として計算します。

1)半径R、密度σ(一様) の球体の各部が距離Lの質点に及ぼす重力加速度の合計(積分値)をグラフ上に青いラインで描きました。

2)上記球体を質点に見立てて、重心位置に等量の質量があるとして、ニュートン物理の式で求めた距離Lの質点に及ぼす重力加速度を赤いラインで描きました。いわゆる距離の逆二乗則のカーブが描けます.

すると面白いことがわかってきますね

球体の半径Rに対して、距離Lが比較的大きな値をとる時(L>20)では、質点が感じる重力加速度は積分値も質点換算値もほとんど同じになります。

しかし、LがRに近い時(L<20)では、計算値に大きな差異が生じることになります。積分計算値の方が感じる引力が大きくなります。

各部の積分値1)では、球体の近く側の質量が大きな引力作用を生じさせます。

質点換算2)すると、1)において大きな作用をしていた質量が遠くへ行ってしまうことになるため、引力作用が小さくなります。
距離が近いか遠いかが大きく影響するのです。

球体=地球、質点=人間と置き換えるとどうなるでしょうか。

われわれはニュートン物理を踏襲し、地球の中心に全質量があると質点換算して、様々な計算をしてきました。
様々な測定結果から、万有引力定数Gというものを考えたり、地球の質量を何kgなどと定めてきました。
地球と太陽の運行を計算するには、質点換算しても良いのかもしれませんが、同じようにリンゴの落ちるスピードを考えてよいものやら疑問です。
この疑問をもっと追求していこうと思います。
もっとも3次元で積分したら、どちらも同じ値になって、ちゃんちゃんという結論になるかもしれません。