人は自然に老いて死ぬ。あるいは明日にも事故で死ぬかもしれないということを分かっていないと、「いつまでも元気でいてね」と勝手なことを言ってしまうものだ。

だからと言って、面と向かって「いずれ死ぬんだよ」なんて話をしてはいけない。

人間というのは頑固なもので、タバコを止めろと言っても決してやめない。薬を飲むなと言っても決してやめない。抗がん剤で癌が治るわけないだろと言っても断固として抗がん剤を飲み続けるものである。

車の運転でスピードを落とせと言っても、決してアクセルを緩めない。ところが子供が生まれた途端、スピードを出さなくなるものである。

人を思い通りに動かすには、この「人間の習性」を頭or感覚でよく理解していることが必要だ。

まだ守るものも何もない半ば人生ヤケッパチの彼に安全運転させるにはどうすればよいか。タバコを吸い続ける父に、薬を飲み続ける祖母に、、、、どうやったらいつまでも元気でいてもらえるか。

「何とかして、考え方を変えてもらいたい」というのはおせっかいである。

もう「考え方」なんか変わらない。説得するなり洗脳するなり力づくなりで、いろいろアプローチすれば考え方が変わるというのは、「人間の習性」を分かってない人が言うことだ。各人の自由意志に任せて不干渉なのが一番親切なのだ。

ところが全く逆の意見もある。「説得すれば考え方は変わる」というものだ。
こちらも実は正しいのだ。が、一対一もしくは複数対一の説得なり洗脳なりの工作が条件となる。

「クスリは飲んではいけない」は良書で広く流通して”多くの人”に読まれているが、マスで見た場合焼け石に水の感がぬぐえない。

真に迫る良書が多く出版されブックリーダー層はどんどん賢くなる一方、マスで見た日本人の白痴化がどんどん進む。白痴化した大衆の意識改革(目を覚まさせる)を行うにはどうすればよいか。これも深いテーマのひとつである。
多くの目覚めた人々が本を書いても、ブログを書いても、馬鹿にしても皮肉っても効果のないことは判明した。

良識層・知識層・ブックリーダー層がある程度増えある程度のレベルに達したところで、百匹目のサル現象のような一発逆転のびっくりプランが期待される。

百匹目のサル現象で、頑固一徹泥まみれの芋を食べ続けていたサル達が、いっせいに芋を洗い出すのである。船井幸雄氏も期待しているびっくり現象である。