北方領土、沖縄米軍基地問題、尖閣領土問題

国同士が交渉するにはカードが必要だ。

「信用してくれカード」などないが、日本はよく使いたがる。

「すいませんカード」「遺憾の意を表すカード」もない。マージャンで早く切れよと言うのと同じで、点棒は移動しない。

また宗主国-属国の関係の場合は言うまでもなく交渉ではなく命令通達や搾取といった関係も良しとなる。

もちろん「暗殺カード」「恫喝カード」も有効なカードで外国の政権体制はよく使う。注目すべきは日本の権力は国内の危険分子に対してこれを使うことがある(らしい)が、外国の危険分子に使うというのは噂すら聞いたことがない。愛国を掲げてアメリカの怒りを買って社会的に抹殺される人がいる日本。ふがいないのと同時に、日本でよかったと思うことも多い。気に食わない外国の要人を恫喝して、暗殺して、その国の資産を日本に貢がせるような行動を取っていたら、私は日本人でいることを恥ずかしく思う。

外国諸国の狙いは何か。自分がプーチンなら、胡 錦濤なら、キッシンジャーなら、金正日なら、ロスチャイルドなら、外務官僚なら、何をどうしたいだろうか考えることが、一番の勉強だ。

ロシアは北方領土カードを持っているが、国際政治の場には出していない。
ただでは出さない。それに見合う何かと引き換えに出すのだが、日本からロシアにあげるような大きな資源はなきに等しい。それに何かと引き換えにでは日本の扇動された世論が許さない。もちろん外国と交渉する人は「ただで返還してくれるわけない」と知っている。ずるいのは、場合によっては実際的な外交カードを使い、都合の悪い場面では扇動世論を持ち出して交渉にストップをかけてしまうやり方である。
ロシアが欲しいのは東アジアにおける影響力である(戦争・搾取したいわけではない)。アメリカ軍を沖縄からグアムまで追い出してくれれば北方領土をお返ししましょうという交渉もあってしかるべき(少なからずの人が論じている)である。 日本の世論にとっても、沖縄から米軍を撤退させ北方領土も返還されるのであればとてもよい交渉に見える。ロシアも得をする。アメリカは面白くない。こんな交渉があってもなくても最後の最後までお茶の間のテレビには映らないだろうが、アメリカの国力が大いに弱まってきているので、ロシアはカードを出すタイミングをうかがっているかもしれない。

アメリカは「恫喝カード」「暗殺カード」の使い手だ。
このカードを使うことで占領国を内部から動かすことができる。
東アジアにおいてはとりわけ、日本、韓国、北朝鮮への影響力が強い。
この三国が国際的に何かやったところで、他の外国諸国は背後のアメリカの影響度合いを探る。日本国内でも、これは日本独自の政策なのか、アメリカに言われてやっていることなのか、国民は冷たい目で見ているわけだ。
アメリカは、日本韓国北朝鮮同士で喧嘩をするように導いている。 中国は思い通りには動かせないが、日本にとって中国は危険だという演出はできる。こうして演出された「アジア危機」は存在している。すると、東アジアの安全保障にはアメリカ軍の駐在が必要だという世論が作られる。よってロシアが東アジアの交渉に乗り出してくるにはまだ時期尚早だ。

東アジア危機自体が演出されたものだと思う。アメリカ主導(マスコミ追随)のプロパガンダがなくなれば、日本、韓国、北朝鮮、中国は仲良くしてしまう。 するとアジアの国々と国民は得をする。アメリカは面白くない。アメリカぶら下がりの権力組織も面白くない。だからこの寸劇を続けようとする。

そうやってちょうどバランスの取れたところでかろうじて安定が保たれているという見方もできる。

***

一つの檻の中に、国籍も人種も体格も考え方も違った人を一人ずつ入れる。パイ(食料)は限られている。各人は交渉のカードを持っているが、弱い者は淘汰され強いものが生き残る。弱いものが生き残るにはスネ夫になってジャイアンにぶら下がるか、もしくは自らを有益なカードにするのが有効な手段ではないか。今の国際政治で最大・最強のカードは「日本カード」ではないだろうか。アメリカぶら下がりのスネ夫・・・と見せかけて、日本はカードなのだ。

最後に言っておくが、ロシアが、アメリカが、日本が、、、、などと言っているうちはまだ大局が見えていない。
私は○○人だから○○国のために動くという人だけではない。
次のステップでは「支配する」という勉強に進もう。